スペイン北部、サーファー、巡礼の旅 El camio de Santiago

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おそらくスペインほど魅力的な国はないんではないでしょうか?特にスペイン北部は本当に美しいです。その中でも僕にとってバスク地方は特別な地です。

ヨーロッパ経由で南フランスのBiarritz 空港に降り立つとそこから大西洋沿いの海岸を南にくだり、そこからSan Sebastian , Zarautz, Mundaka とバスク有数のサーフスポットをぬけ、Cantabria へと入り、Garicia へと走る。この海岸沿い一体は限りなくサーフ可能なスポットが広がっている。もちろんローカルの知識が必要であるが、風土、文化、習慣、食べ物を含めこの北スペインはとても豊かな地である。

今回はちょっと海のお話は中断して、スペイン北部、巡礼の旅を紹介したいと思います。

Garicia 地方最大都市、Santiago Compostela  はキリスト教の聖地とされ、この都市まで続く巡礼者の道があります。1000年前以上にこの巡礼の旅が始まったといわれ、年間と通しておよそ10万以上の人々が巡礼を行っているという。巡礼の道はポルトガルからとか、バスクの山々、海岸沿いを通っていく道や、マドリッドやアンダルシアからなど色々あるが、南フランスから、ピリネー山脈、Pamplona、Burgos, Lion へと続き、およそ800キロの長さを一ヶ月かけて歩く、 El Camono Frances というルートが最もポピュラーで、わりと道も整備され、途中地点の宿泊先もきれいな感じで、もっとも旅がしやすいと言われている。

そして、今回はそのルートの中でも歩いてて最も気持ちの良いと言われているスペイン側ピリネー山脈の麓、Pamplona からバスでおよそ一時間の出発地点(Roncesvalles,ロンセスバジェス)から、スペイン中都市Burgos までの道のりについて語ろうと思います。CNV00012

まずあらかじめ書いておきますが、確かに巡礼の道ですが、近年はそこまで宗教色は強くありません。現に旅をはじめる前、用紙に色々と申告するのですが、この時、旅の目的についての質問があり、これが4択だかになっていて、1、巡礼の為、2、旅行、3、スピリチュアル 4、健康の為 とかになっていて、周囲を見渡すとほとんどが旅行、スピリチュアルの旅の方が多く、特にスペイン人達は高齢の方から、若者までとても年齢層が広いです。

特に決まった目的もなく僕は大好きなスペインをしっかりと歩いてみたいという理由と、壮大な景色が見たかったという理由で初めての時は1週間、2回目も同じ一週間程度を歩き、まさに心満たされたロマンでした。

まず、旅を始めるには Alvergue (アルベルゲ)と呼ばれ、貝殻のマークのついた巡礼宿で、名前や住所などを登録し、スタンプカードを購入します。それから巡礼の旅が始まります。一日およそ最低20キロ、もちろん人それぞれです。

基本的に、朝、だいたい6時頃に多くの人は歩き始め、正午すぎに目的地であるAlvergue (アルベルゲ)に到着というのが一日のながれです。

旅の始まりは、ピリネー山脈を背景に山道を下り、森林へと入ると旧ローマ街道に沿って歩く。ピリネーからの冷たい風とたまに降るにわか雨にうたれながら、二日かけてPamplonaへと向かう。この間の道のりは、長々と登りが続いたり、足場の悪い所歩いたりと80パーセント山道です。しかし、Pamplonaを抜けるとスペイン北部特有の変わりやすい天候が一転変わって、焼けるように暑く、乾いた熱風が大地から吹き、雲一つない青空にかわり、黄金色に染まった小麦畑が果てしなく広がっている。この風景を初めて眺めた時、僕は感動で体全体が震えた。

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Pamplonaを抜けると、そこからはおもった以上に大変な上がり下りもなく黙々と畑沿いをあるき、小さな村をぬけ、町をぬけ、小麦畑やぶどう畑を横目に炎天下の空の下を日陰もない

田園道を黙々とあるき続ける。CNV00014 CNV00016 CNV00034 CNV00035

小高い丘からは、壮大な景色が広がり、小さな村や町では、太っちょのおばさん達が道ばたでおしゃべりをしてたりと昔の姿のスペインを実感できる。これって、すごい事だと思います。巡礼の旅をしているからでこそ訪れる事ができる村や町なんです。

旅は道連れ、自然と顔見知りもふえ、旅の仲間が増えていく。目的地であるAlvergue (アルベルゲ)につくと、軽く現地を観光し、BARで知り合った仲間達と美味しいビールとワインでSalud。これも巡礼の旅の醍醐味です。CNV00002

 

やはり、この巡礼の旅、人ぞれぞれです。ゆっくり歩いて楽しんだり、男性のグループは軍隊のように黙々と歩き続けていたり、目的地で美味しいご飯や飲み物の為に歩いたり、もちろん、ヒッピーっぽい人達や、もちろん宗教者方々。ある所では市民プールが無料で招待されたり、現地で作られた美味しいワインが頂けたり、下手なバックパッカーで旅するより、内容が濃すぎます。

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大抵の巡礼者達は、1週間や2週間の期間を行い、残りは次の年に行うというプランで旅を続けている。僕のように同じ道を好きだからと2回続けて歩く人もいるだろう。しかし、期間を終えた後いつも、いつ戻ろうかと考える。

乾いた大地の香り、カラッとした炎天下を歩きながら、黙々と歩くのみ。

最後に旅のアドバイスですが、1、もしAlvergue (アルベルゲ)で寝泊まりをする場合 寝袋が必要です。

2、荷物はなるべく少なくする。下着2、3着 Alvergueで洗濯できます

3、マウンテンブーツは絶対!

4、トレッキング用の靴下。靴下が汗でぬれると、足の裏がふやけ、そして水ぶくれができ、大変な事になります。

5、いつも足はドライにする。

後の事はガイド本に乗っている事で良いと思います。

それではみなさん、 Buen Camimo!

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